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2006年11月03日

HOUSE M

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目黒区上目黒の密集住宅地に、老夫婦と週末に集まってくる子供たちのための住宅。道路幅4m弱の街路からさらに、幅員2mほどの2項道路を入ったところにある、小さな敷地です。

道路に面した部分の高さを5m程度に抑えることで、道路からアプローチしていくときの圧迫感をなくし、室内空間に変化をつけるために部分的に隆起させた屋根の部分は奥に置いています。まわりの建物に埋もれるように計画しました。

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写真:(c) buildinglandscape 2005

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写真:(c) 新良太 2006

■所在地:
東京都目黒区上目黒
■構造:
木造、地上2階
■用途:
独立住宅
■家族構成:
夫婦+娘
■設計監理:
山代悟+有限会社ビルディングランドスケープ(担当 廣瀬悦子)
■構造設計:
萬田隆構造設計事務所(担当 萬田隆)
■設備設計:
有限会社ビルディングランドスケープ(担当 廣瀬悦子)
■スクリーン:
有限会社ビルディングランドスケープ(担当 亀井寛之)
■施工:
広・佐藤工務店
■敷地面積:
79.12m2
■建築面積:
47.44m2
■延床面積:
85.50m2

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副員2mほどの2項道路に面した建物。軒高を5mほどに押さえて、圧迫感がないようにしたい。三角形の小さな庭に面していくつか窓が開けられている。奥に隆起した屋根を望むことが出来る。

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玄関を入り、正面にある階段を上り、振り返ると予想外の広がりを発見する。エボニー色に染められたラワン合板に包まれた空間。

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手前は5mを超す天井高さのある空間。奥は2.1mほどの天井高さまで絞られていく。一部には畳が埋め込まれている。多角形の天井が、鈍い光を受けてその形を浮かび上がらせる。

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リビングに面してもうけられた横長の窓。メッシュのスクリーンを通して、光が拡散され、多角形の天井をもった空間を柔らかく浮かび上がらせる。

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窓にはめ込まれたスクリーンは、アルミ製のフレームに、メッシュスリーンを張ったオリジナル。網戸の役割を果たすと同時に、窓の外の凡庸な住宅地の風景を和らげてみせる。

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一階には庭に面した小さな縁側のスペース。ここに二つの寝室がつながっている。

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二つの寝室は縁側と引き戸で仕切られていて、大きく開け放つことも出来る。

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夜景。


■設計コンセプト:

「まわりの建物にうもれるように建つ」

この住宅の敷地は、道幅4m弱の道路からさらに前面道路幅2mという路地のような道を入った奥にあります。住宅密集地のなかでもさらに奥まった土地です。

このような敷地において住宅に与えられるべきたたずまいとはどのようなものであるか、ということが設計のテーマの中心となりました。

今回は道路に面した部分の高さを5m程度に抑えることで、道路からアプローチしていくときの圧迫感をなくし、室内空間に変化をつけるために部分的に隆起させた屋根の部分は奥に置くことにしました。

また敷地の西の隅に三角形の庭をとっています。これは前面道路の幅も庭の広がりに感じられ、実際の大きさ以上の広がりを感じることが出来るよう計画されています。

このような工夫によって、内部には豊かな空間を作りながら、外部に対してはまわりの建物にうもれるような姿を与えています。


「スイートルーム」

住宅の一階部分は、寝室が二つの他に大きめのパウダールーム、トイレ、浴室、庭に面した縁側空間からできています。ホテルのスイートルームをイメージし、一般的な住宅より水廻りの空間を広めにとっています。

お風呂に入る、トイレに行く、身繕いをする、そういった時間を生活の中での重要な時間としてとらえ、豊かな空間を作り出します。


「隆起した屋根の下に広がるワンルーム空間」

2階部分は、リビング、ダイニング、キッチン、畳コーナーなどが一室のなかに広がるワンルームの空間です。この空間は、成長し、普段は離れて生活する家族が一堂に集う、寛ぎの空間になります。

このワンルームの空間には、2.1mの高さから最高で5.1mほどまで一気に隆起するダイナミックな屋根が架けられています。折れ曲がりながら隆起する屋根によって、ワンルームの広がりの中に様々な場面を作り出しています。

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