Slanting CAVE
東西は隣家がほぼ壁を接して建ち、南側には3階建ての集合住宅が隣接して建っています。北側の幅4mの指導の接道幅は4.3m、奥行き11.2m程の敷地です。クライアントは、職場の部下や友人を招いてのパーティーを頻繁に行うため、近隣への音や夜間の光の漏れを懸念し、開口を極力少なくすることを希望しました。その中で、南側の建物越しにしか日照が期待できないという敷地条件をクリアーしながら、開放感と室内へのコントロールされた日射を可能にする断面を基本にこの住宅を計画しました。Slanting CAVE(斜行する洞窟)と名付けた斜め方向のボイドは、冬至の日射がリビングの奥にも差し込み、また夏至の日差しを奥に入れないような断面形状となっています。
Slanting CAVE(2005年12月竣工)
- 建築設計:山代悟+ビルディングランドスケープ
- 構造設計:佐藤淳構造設計事務所+tmsd萬田隆構造設計事務所
- 施工:IPC+YAZAWA LUMBER
- 主要用途:個人住宅
- 所在地:東京都三鷹市
- 構造:鉄骨造
- 規模:地上3階
- 敷地面積:48.32㎡
- 建築面積:33.83㎡
- 延床面積:77.56㎡
- 撮影:新良太
- 受賞:東京建築賞第33回建築作品コンクール戸建住宅部門 最優秀賞(2007年)、日本建築学会作品選集2008 掲載(2007年)